装いは口程に物を言う〜ファッションブログ〜by藤井

装いは口程に物を言う。オーダーファッション屋が綴る、ファッションアイテムのあれこれブログ

色の影響力と色が与える心理について

こんにちは。

ファッションプロデューサーの藤井です。

 

今日は色の影響力と色が与える心理についてお話しします。

 

知らずに影響している色

ファッションアイテムを選ぶとき、色は大きな選択要素になり得ますよね。

皆さんはご自身がどれくらい色に影響されていると思いますか?

 

何気なく見ているものが色に影響されているってご存知ですか?

 

私はお客様とお話ししていて、よくこんな質問をします。

 

アメリカ大統領のネクタイの色って、どんな色を着用してそうです?』

 

と。

そうすると、多くの方が何色だろう?考えたことないからなー。

とおっしゃいます。

 

まあ、そうですよね。

ただ、なんとなくでいいので考えて一つ答えてみてください。

 

と言うと、ほとんどの方が ”赤色” と言うんです。

 

ある意味正解です!

これは、古くはケネディ大統領からイメージコンサルタントが使っていたと言われるネクタイの色です。

 

もちろん、赤色ばかり着けているわけではないのですが、赤の印象が強いわけです。

赤には強い意志や力強さを印象付ける意味があります。

なので赤色のネクタイで大統領の力強さをアピールしているのでしょう。

色の心理について

色が知らず知らずに、ご自身の記憶にインプットされてると言うのが先ほどのお話しです。例を挙げればいくらでもあります。

それは色だけでなく、文字から来るイメージ力にもつながってくると思います。

 

例えば、”緑”というよりも”新緑”という言葉を使うと

どんなことをイメージされますか?

 

緑より新緑の方が、癒しや草原や森などをイメージされませんか?

 

こんな風に我々の脳は勝手に連想してイメージを映し出します。

 

つまり、色の影響は心理に繋がってくるのです。

だからこそ、相手に与える印象を服装で演出できると言いたいわけです。

 

なぜならば、あなたが着ているスーツやネクタイに色があるからです。

色=その人のイメージと言う風に脳が勝手に変換してくれるからです。

 

色が与える影響や色については、続きでお話ししていこうと思います。

今日はこの辺で。

Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)社の生地 イタリア2大ブランドの一角

こんにちは。

ファッションプロデューサーの藤井です。

今日は生地ブランドご紹介シリーズ。

 

イタリア生地の正式名称Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)についてご紹介していきます。

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Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)

通称ゼニアの名前でスーツ業界では有名な生地メーカーですが、正式名称はエルメネジルド・ゼニア。イタリア2大生地ブランドの一つで、1910年にイタリア北部、ミラノ近郊のトリヴェロにて創業された最高級服地メーカーです。

プレタポルテ(高級既製服)のファッションブランドであり、東京では銀座や新宿、百貨店の中にも店舗があります。

オーストラリア・ニュージーランドの原産国から最高級の天然繊維を買い付け自社で生産し世界に向けて生地を供給しています。

などと言った世界に名だたるハイブランドへ生地供給もしています。

高級紳士服の30%はゼニアの生地と言われているほど、絶大な人気と影響力を持っているブラントと言えます。

 

その生地の中でも定番のシリーズをいくつかご紹介します。

【TROPICAL】

トロピカルは夏を代表するレーベルのひとつです。

繊維の細い強撚糸(撚りの強い糸)を使用する事で、軽く吸湿性の高い糸になっているため、暑い夏にピッタリな素材です。

◎特徴

  • オーストラリア産のスーパーファインウールを使用
  • 平織りで吸水性に優れている

【ELECTA】

エレクタは秋冬の中でも定番中の定番と言われるレーベルで【オーダーメイド専用生地】です。

丈夫さと高級感を兼ね備えた生地なので、スーツを日常的に着るビジネスマンを中心にオーダースーツ初心者からリピーターの方まで、多くの方に支持されているロングラン素材です。

その「エレクタ」は秋冬用の生地であるにもかかわらず、軽くしなやかな手触りに仕上がっているため生地の厚みを感じさせません。真冬はもちろんのこと、肌寒さを感じる秋口から温かさを感じ始める春先まで、長い期間快適に着ることができます。

【TRAVELLER】

「トラベラー」というネーミングは旅の「トラベル」から取っています。
その名の通り、旅行や出張に最適な生地です。

出張先でシワになった上着を一晩ハンガーにかけておけば、翌朝にはおおよそ元の状態に回復します。

強く撚ったダブルツイスト糸(双糸・・・2本の糸を撚り合わせ1本の糸にしたもの)を使用し、生地に織り上げる段階で防シワ・摩擦加工を施しているからです。1m辺りの目付が250gと秋や春など、最も寒い時期を除けば通年で着て頂ける素材です。

 

如何でしたでしょうか?

今回はゼニア生地のご紹介でした。

生地のご紹介はまた少しずつ行っていきますね。

知っておきたいオーダースーツの作り方  3パターンのオーダースーツ 

こんにちは。
ファッションプロデューサーの藤井です。

今日から3パターンのオーダースーツについて。

 

一概にオーダースーツと言っても、結構作り方が違います。

交流会で出会った方とお話しした時に、

フルオーダーのスーツ販売してます!とおっしゃってたので、価格はおいくらからですか?と聞くと5万円から作れます!言われたことがあり、びっくりしたことがあります。

そもそもスーツのことを知らないで販売してる方もいらっしゃるんだなと。

その方よりも購入された方が残念な気持ちになります。なぜならフルオーダーだと思って買ったら、サイズが合わないなどがあるわけですからね。

ここではそんな間違いがおこらないように、オーダースーツの3つの作り方とそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。

3パターンのオーダースーツ

オーダースーツにも大きく分けると3パターンの作り方があります。

今日は簡単に違いについてお伝えしますので、名前とメリット・デメリットの参考にしてみてください。

①フルオーダースーツ

一番最初はフルオーダースーツ。ビスポークとも呼ばれます。

語源は”Be Spoken”と言われ、顧客が作り手と話し合うところから縫製が始まると言うことです。つまり、生地を選んで、自分に合うの作ってくださいねと言う感じではなく、どこで着るのか、どんなディティールにしたいのかなどを話し合って縫製していくと言う作り方です。

顧客の趣味趣向に対応するために型紙をゼロから起こす点が、他のオーダーとの決定的な違いです。

また、工場にて分業で縫製するのではなく、アトリエなどで職人が縫製するのが一般的で、仮縫いを行うことを通常です。基本的にどんなに安くても30万以上はするイメージです。納期も2ヶ月から数ヶ月掛かるところが通常です。

メリット
  • 生地やデザイン、ディティールなど、細部まで要望を組んで制作してもらえる。
  • サイズ感は一番いい。
  • 体型が変化した際のお直しにも対応可能。
デメリット
  • 高額になりやすい。
  • 納期が掛かる。

②イージーオーダー

私が行なっているのはこのイージーオーダーになります。

採寸のためだけに作られたゲージと呼ばれるジャケット、パンツを試着、または参考にして、そのゲージに合わせてサイズや体型の補正を加えて縫製して行く方法です。

先にご紹介したフルオーダーと次にご紹介するパターンオーダーの間の作り方になります。

良い言い方をするなら、フルオーダーの要素を残しつつ、いかに顧客の体型に合ったオーダーを作るか、に特化した作り方とも言えると思います。よって、価格を抑えたいが、フルオーダーをつくほどではなく、こだわりで体型に合ったスーツを着たいと思われる方にはオススメできる作り方と言えます。

納期は1ヶ月から2ヶ月くらいが目安です。お店によって仮縫いを入れることが可能なところもあります。価格は8万程度からと言うのが多い印象です。

メリット
  • フルオーダーよりも納期が早く、価格も安い。
  • ある程度の体型補正は可能なので、ほとんどの方は対応できる。
  • ディティールも話し合いながら進めればある程度は対応できる。
デメリット
  • フルオーダースーツに比べ、ディティールの変更や体型補正の緻密さは若干劣る。

③パターンオーダー

既製品からサイズを選択した上で作られるオーダーです。

多くのお店で、選択できることは生地や裏地、ボタンは選択可能ですが、採寸の修正はジャケットの袖丈や胴回りなど補正箇所が限られています。

ディティールの変更などはほぼなく、既製品のサイズパターンを細くして、生地や裏地などを選択できると言う作り方と言えます。

メリット
  • 納期が3つの中で一番早い。半月ほどで仕上がってくるところもある。
  • 価格は安めなので、入門にはいい。
  • 生地や裏地などを選べるのでスーツにこだわりがある方にはオススメ。
デメリット
  • 体型補正やディティールなど、妥協する点が出てくることが多い。
  • サイズ感は既製服とほぼ変わらないのでサイズで妥協する点がある。

まとめ

以上で三つのオーダースーツの作り方をご紹介差し上げました。

どれがいいか、と言う話ではありませんが、ご自身の予算とこだわりで決めたらいいかと思います。

個人的にはフルオーダーがいいと思いますが、なかなか予算的にと言う方にイージーオーダーがオススメです。

実体験として、どうしてパターンオーダーだと補正の限界があるので、なかなかサイズが合わないと思ってしまうからです。

自分が一番着心地がいいと思って、周りからも違うね!と言われるスーツをお選びくださいね。

ちなみに、私が自分がスーツを選ぶ上で一番大事だと思うのは、”サイズ感”だと思っています。もちろん生地やブランドなども大事ですが、めちゃくちゃいい生地のスーツで全然サイズ合っていないより、そんなに高くない生地でもサイズが合っている方が断然かっこいいですし、仕事ができるように見えますので。

お客様からの声その①

こんにちは。

ファッションプロデューサーの藤井です。

 

今日はスーツを着てもらって三週間でのお客様が得られた変化について

ご紹介させて頂きます。

下記が実際にMさんと言うお客様からのご報告頂いた文章を載せさせて頂きます。

お客様の声

①部長陣から、「なんかベストつけていたりネクタイしっかりしているね」等、

注目され始めてきたのか、見られ方が変わってきた!

 

②副社長から突然、「リーダーシップをテーマに意見交換通じて1on1しよう」

と言われる!


③周囲の社員からの見方が変わって、頼られる&仕事を任せるのがよりスムーズになってきた

 

お客様の状況とその時のお話について

このお客様は大手会社の若手有望株の方でいらっしゃり、別のお客様のジム仲間とのことでした。ジム仲間の方もいづれご紹介できればと思っております。

このご友人、Oさんからどんな風に自分が変わったかを聞かされ、興味はあったがなかなかオーダースーツにまでは手が出なかったとのことでした。

最初は提案してもなかなか想像ができていなかったようで、最後は私に任せて頂けませんか?お支払いして頂いた以上の成果は絶対に取って頂きますので、とお話しさせて頂きました。

上記が着用して3週間で頂いた感想です。

②、③だけでももう、元を取って頂いたのではないか?と思ってしまいます。

服装のいいところは、装いをしっかりしている限り、ずっとプラスの要素がついて回っていることです。

これから先ずっとプラスなので、Mさんはどんどん稼ぎに反映していくことでしょう!

スーツと映画について 〜オススメ映画7選〜

こんにちは。

ファッションプロデューサーの藤井です。

 

今日はスーツと映画について。

私のオススメ映画7選

みなさんはスーツを着る時に何か参考にするものはございますか?

私はあります。

 

その一つが映画です。

映画を観るといろんなことがわかりますし、発見があります。

 

私の好きな映画でゴッドファーザーシリーズがあります。

3部作で、それぞれ何回も観ています。

 

今回は私が参考にした映画や好きな映画をあげておきますね。

オススメ映画7選

  1. ゴッド・ファーザーシリーズ
  2. キングスマンシリーズ
  3. 007シリーズ
  4. 華麗なるギャッツビー
  5. ラ・ラ・ランド
  6. ハウス・オブ・グッチ
  7. ザ・エージェント

なんか書いているうちに映画オススメになってしまってましたが、
それはそれでいいでしょう笑

個人的に好きな映画① ゴッド・ファーザーシリーズ

引用:https://eiga.com/movie/44529/gallery/

ゴッド・ファーザーシリーズ。

3部作どれも引けを取らないくらい面白いです。

唯一難点はどれもちょっと長いことくらいか。

基本アメリカが舞台のイタリアンマフィアの映画。

残虐なシーンでも基本スーツ着てます。

個人的に好きな映画② 007 カジノロワイヤル

引用:https://eiga.com/movie/33783/gallery/

個人的には007のダニエル・クレイグが好き。

その中でも一番好きなのはカジノ・ロワイヤル

何回も衣裳替えされてますが、どれもカッコいいです。

この時の衣裳提供はブリオーニとのこと。

 

こちらもアクションシーンでもスーツ着てます。

個人的に好きな映画③ ハウス・オブ・グッチ

https://eiga.com/movie/95776/

それと少し前に衝撃的だったのがハウス・オブ・グッチ。

あの有名ブランド・GUCCI家の歴史。

見方によって賛否両論あるだろうなと思う映画でしたが、私はとっても面白かった。

スーツと言う観点からもとっても見応えがあった。

もちろんGUCCI家の歴史やストーリーにも。

 

ブリオーニとかトム・フォードとか。

映画に衣裳提供しているところのブランドはやっぱり追ってしまいます。

 

映画だけでも結構語れるので、

映画についてはまた、追記していこうと思います。

イタリア語の生地表記まとめ

CO:COTONE コットン

EA:ELASTAN:エラスタン(スパンデックス)=ラトクラ

LI:LINEN (麻)

NY:NYLON ナイロン

PA:POLYAMIDE ポリアミド

PU:ポリウレタン

SE:SETA(シルク)

VI:ビスコース レーヨンの一種。最も古い自然素材の合成繊維

WO:LANA(ウール)

WV:LANA VERGINE(ヴァージン・ウール)

WS:KASHMIR(カシミア)

装いとは何か?

こんにちは。

ファッションプロデューサーの藤井です。

今日は装いについてお話ししていきます。

 

私がなぜ服ではなく、装いと言っているのか

 

装いとは

 身なり整えたり、身を飾ったりすること。また、その装束装飾

農家婦人の—したる媼ありて」〈鴎外訳・即興詩人デジタル大辞泉より

服だけでも見た目の影響力はありますが、装いは身なりを整えたり、

”身を飾ったりすること”ということだとしたら服だけでなく、

ご自身が見せている身なりが影響するということです。

 

服を変えるだけでは服装の変更となります。

装いとはつまり、トータルの見た目や印象と言う風にも解釈できます。

 

例えば、ポケットチーフを入れるか入れないかで見た目の印象は大きく変わります。

胸ポケットに布を入れるか入れないかだけで印象が変わるんです。

スーツを上下で着ているのとはまた違った”装い”を演出できます。

 

スーツを着るとカッコよく見えるのは、

すでにカッコよく出来上がっているシルエットで

体のほとんどの部分を覆っているからと考えます。

 

つまり、スーツにシャツ、ネクタイ。これは出来上がった装い。

ネクタイを外すとスーツとネクタイのコーデとなり、

そこから先は個人で作り上げていく装いになっていく。

すでに出来上がってるかっこよさを崩せばオリジナリティは出てくるが、

そのオリジナリティがかっこいいかはまた別物です。

あなたがどう見せたいか?どう見られたいか?

何が言いたいかというと、

装いはどう見せたいか?があって作り上げられるもの。

だからこそ、服に着られてるなどの表現をされるのではないでしょうか?

 

服を着こなすにはご自身が自分をどう装いたいか?

と言うことだと思います。

 

私が提案しプロデュースしているのは装い。

つまりご自身がどう見られると自分が得たい成果を得られやすいかです。

装いを通して、自分自身をプロデュースすることが大切なんです。

 

ご自身の役職や肩書を意識して、

ご自身をプロデュースしていくこと。

”装い”は間違いなくあなたの人生を変える一つの手段であると言えます!